葉隠太公望

男闘呼釣り石鯛

なぜ、ソーシャルディスタンスが必要なのか分かりますか?釣り人よ

緊急事態宣が出て、さらに特定緊急指定地域も指定され、

いよいよ、新型コロナの感染爆発のリスク可能性が高まってきている。

 

ここで、言わせてもらおう、

国の外出自粛宣言が出ているのであるから、

せめて、国の指示に従い、がんばっていきませんか?

 

実は、最近、興味深い論文を読みました。

 というより、発端は、私が尊敬している京都大学のIPS研究で有名な

山中教授のホームページを見て、興味を持ちました。

山中教授のホームページ

http://www.covid19-yamanaka.com/

 

 

今回のブログアップは、どっちかというと釣りの内容より

学術的な見解が多い内容になります。

 

2020年3月28日にオンライン

海外学術雑誌 ネイチャーに投稿された論文

ネイチャーといえば、普段ニュース番組などで

医療問題や新薬開発の話題でたびたび取り上げられる論文です。

聞いたことある人も多いと思います。

 

雑誌の正式名称は Nature Medicine 

インパクトファクターは42超えています。

インパクトファクターとは前年の掲載論文数をA、前々年の掲載論文数をB、前年と前々年の掲載論文のうち当該年における引用回数をCとすると、I=C/(A+B)で表され、論文の引用回数を示す指標で、高いほど、それなりに信頼性や評価の高い論文とされる)

(参考までに一般の国立大学医学部の研修医が博士の学位論文を提出する際、海外雑誌の平均インパクトファクターは1~5前後というところもある。ちなみに、私も学位をもってますが、私が書いた論文が掲載された雑誌のインパクトファクターは3.72でした。掲載に2年かかりました。これは参考になりませんね、失礼しました)

 

 

 

 

 

さて、そのネイチャーの論文

https://www.nature.com/articles/s41591-020-0869-5.pdf

タイトルは、

Temporal Dynamics in viral shedding and transmissibility

of  COVID-19 

(現在の新型コロナのウイルス排出力と感染力)

中国の広州にある病院の医師、研究者が書いた論文。

実際にコロナに感染した方を対象に研究されています。

 

そして、そのアブストラクト抜粋

We report temporal patterns of viral shedding in 94 patients with laboratory-confirmed COVID-19 and modeled COVID-19 infectiousness profiles from a separate sample of 77 infector–infectee transmission pairs. We observed the highest viral load in throat swabs at the time of symptom onset, and inferred that infectiousness peaked on or before symptom onset. We estimated that 44% (95% confidence interval, 25–69%) of secondary cases were infected during the index cases’ presymptomatic stage, in settings with substantial household clustering, active case finding and quarantine outside the home. Disease control measures should be adjusted to account for probable substantial presymptomatic transmission.

 

アブストラクトとはその論文の要約。

どの論文にも必ず最初に出てきます。

注目したいのは、下線部の内容。日本語訳してみると

2人目の感染者の約44%が、もとの感染者の症状が出る前に感染していた。

⇒ウイルスを持っている感染者は症状が出る前から感染力をもている。

 

 

次に参考となるグラフを見てもらいましょう。

Temporal Dynamics in viral shedding and transmissibility

of  COVID-19 からの抜粋

 

f:id:zdhagakure:20200419191433p:plain

 

上の2つが、右 SARs2003   左 季節性インフルエンザ

そして下が コロナ

 

棒グラフの薄い青は潜伏期、一方、赤っぽい部分は症状発症期間です。

山型のグラフはウイルス排出力を表しています。

見て分かるように、SARS2003とインフルエンザは発症後に感染力が強く、ピークも発症後である。しかし下のコロナは、薄い青の棒グラフの期間、すなわち潜伏期間ですでに感染力がピークになり、発症後は徐々に低下・・・・・

 

要するにSARS2003やインフルエンザは発症時、および検査チェックで陽性で隔離することでSecondary case (次の人)への感染が防げていたが、コロナの場合、発症前の潜伏期間ですでに次の人に感染し、その人は潜伏期に入っていたということになります。

 

 

これはどういうことか?

それは、症状がなく潜伏期の人も誰か分からない、しかし、その人はすでに感染力が高いということなのです。だから、不特定多数の人が集まるところや、とにかく

誰がウイルスを持っているか分からない状況なので、人(特に初対面)とはできるだけ離れていた方がいいのです。その目安がソーシャルディスタンスなのです。

症状が出た⇒PCR陽性⇒軽症⇒ホテル隔離、この場合、症状が出た日からさかのぼり、その前日までに誰かにウイルスをばらまいていたことになります。また、コロナの平均潜伏期間は平均5~10日といわれている。これがどういうことなのか?

 

仮に、福岡から佐賀の唐津に釣りに行った⇒家に帰った⇒6日後に微熱⇒7日後に味覚異常⇒PCR陽性だった

この場合、唐津に釣りに行く前からほぼウイルスをばらまいていたことになります。

大多数になりますね。あくまでも、この研究結果からの仮説ですが。

こんなことを書くと福岡の人からいろいろ指摘あるかもしれませんが、

しかし、今の状況をよく考えてみませんか?

釣りって今することですか?

 

自分を守る、大切な人を守る、社会を守る、

みんながしっかり自覚をもち、今こそふんばって、力をあわせていきませんか!